「ガーデンオブエデン」読了

マンガだよ。

ガーデンオブエデン/こいずみまり/祥伝社/980円

こいずみまり(以下まりりん)の三年ほど前の作品である。

なぜ今頃三年も前の作品を読んでいるのかというと、先日知人の新築パーティに呼ばれてでかけて行ったら、そこに、まりりんが居たからである。はじめましてって訳じゃないのだが、8年ぶりくらいなので、事実上はじめましてに近い。ただ、どんな状況でも馴れ馴れしさを失わないのがオフ系ネットワーカーというもので、しばらくするとまるでずっと友達だったかのような気分になってくるから不思議なものだ。

で、リラックスした会話を楽しみたいのだが、実は私はとても緊張していた。なぜかというと、せっかく作家さん本人が目の前に居るのに、作品を読んだことが無いということで、作品の話が出来ないのだ。ウソはつきたく無いので作品の話がでたら「ごめん、まりりんの作品読んだこと無い」と正直に言うつもりだったのだが、それはそれは失礼なコトだと思うのね。

で、再会するチャンスがあるかどうかはともかくとしてamazonでさくっと何冊か買ってみました。これはそのうちの一冊。他に買ったのは「愛のふじつぼ」「ねこまんが」等。(「ねこまんが」はまりりんの作品中ではエロ度が少ないということで子供たちにも解禁されたようです。)

内容は「GardenOfEden」という実在するのかしないのか良く分らない骨董屋(占い屋?)を中心としたオムニバス(?)形式。

「思い出」がストーリーの中心だ。最初の話は始まった時点で既に終わっている恋愛の話。最後の話は終わるところで始まりそうな恋愛の話。あとがきを読むと、本人はこんなのを書きたいと思っていたということらしい。エロマンガ家である以前に恋愛マンガ家ということなのだろうか?

内容とは関係ないのだが、実は私はあまりまりりんの絵のタッチが好きではない。形が女性っぽいのに線が男っぽいのだ。そういうのはなんか落ち着かなくて緊張する。通常そういったケースではストーリーに集中できなくなって途中で放り出したり、読みきるのに異常に時間がかかったりするのだが、この場合、あっさり読めてしまった。知り合いだからエコひいきしてるみたいで、あまりベタぼめしたくは無いのだが、ストーリーは良く出来ていると思う。

厚さの割りに読みやすく、一時間もあれば読めてしまう。まりりん作品を読み込んでいるわけでは無いのでなんなんだが、エロよりもこういったストーリー物の方が合ってるんじゃないだろうか?

ということで、今後は適度に買って読みますよ。

<< 2006/11/20追記 >>

読み返してみたのだが、オムニバス形式ってわけじゃ無いみたい。
大きく二つの話があって、それがGardenOfEdenでつながっているっていう感じ。
幾つか倒序的な描写があって、それを踏まえて読むと、1回目とちょっと違った感じがする。
もう一回読み返したらどんな感じだろうか?

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「独白するユニバーサル横メルカトル」読了

「怖い話」シリーズや、「東京伝説」シリーズで有名な平山夢明の第一短編集ということらしい。

Dokuhakusuru

帯には著名な作家の推薦文があったし、平山夢明のこれまでの作品もそれなりに評価していたので期待して購入したのだが、残念ながら概ねつまらなかった。

表題にもなっている「独白するユニバーサル横メルカトル」はもう少しひねれば現代版ネクロノミコン誕生とかに持って行けた気もするのだが、あまり話しを膨らませないのは都市伝説モノを書きすぎた弊害だろうか?ちなみに内容はなんかありがちな感じ。さんざん殺しておいて「どうしよう」はねーだろ?とか思った。

少しココロに響いたのは最後の「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」だが、グロ系の中にもせつなさを盛り込んでみたのだとは思うが、読みながら食事ができる程度のグロさで、たいしたことは無い。読んでいて思わず「ひっ」ってなるような感じが欲しかった。

全体的に乙一に代表されるせつな系ホラーの匂いがプンプンする。ちょっと日和ってみたってとこだろうか?

読んでみたい人は図書館で借りるか、文庫になるのを待っても良いと思う。

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「イエスのビデオ(上・下)」読了

読み始めてずいぶん経ってしまった。

イエスのビデオ(上) イエスのビデオ(下)

というのも、上巻を読み終わった後、下巻にとりかかったところで、gigabeatを入手し、仕事が忙しくなり、あまつさえ下巻を紛失しさえしたからだ。

「ダ・ヴィンチ・コード」を読み終わった直後から読み始めたような気がするので、たぶん4ヶ月近く中断していたんだと思う。ま、ふとしたことで見つかったんだけど、まぁ、私の行動パターンなんてたいしたこと無いってことか。

良く知らないけど、ドイツSF界では名の通った作家らしい。上下巻に分かれているし、結構期待して購入した。

で、内容なんだけど、「起」「承」「転」「結」の「起」「承」「転」まではよかった。難点が無いわけでもないけどね。

でも、あのオチは承服できない。

通常出版社は本を出版するにあたって、発刊スタイルを変えることが可能であれば、最大の利益が上がるようにするものである。

枚数の多い小説の場合、上下巻にしたり、上中下巻にすべきだと思うが、上巻のみを買った人が下巻を買わない確立が高いと判断されると、分厚くなっても一冊で刊行することもある(と、思う)。

そういう意味では、上下巻に分かれている本書の(上)はそれなりに面白いと判断されたんだろう。確かに良く出来ている。

でも、あのオチは承服できない。

なんか、「リング」みたいで嫌な感じだ。

多分、私が宗教不要論者だからだろうと思うが。
せっかく大活躍した主人公たちが、最終的にはキリストに洗脳されて終わるというのはどうだろうか?

ということで、点数をつけるとすると、100点満点中50点ほど。

設定が良いだけに残念な作品。10年後に読み返して「あ~このころってまだSONYあったんだよねぇ」なんてことにならなければいいが(笑)

たぶんイーガンなら、あのエンディングだけを20ページほどの発端にして800ページほどのハードSFにしちゃうんだろうになぁ、なんて思った。

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「神様のパズル」読了

新進気鋭とはとてもいえない(私よりも年上の!)新人SF作家の処女作である。

Kamisamanopazuru

人によって評価は分かれるようだが、私は文句なしに楽しめた。っていうか、SF好きを自称しているくせに小松左京賞受賞作を文庫になるまで知らなかったほうが恥ずかしい。

内容は、「宇宙は作れるか?」をテーマとした学園モノ(?)である。昔、眉村卓が良く書いていた、高校生が主人公の一連のシリーズものに近い雰囲気を感じた。恐らく、作者の機本氏の原点もそのあたりではないかと思うのだがどうだろうか?設定は大学なのだが、ヒロインが飛び入学の天才少女なおかげでややアダルト感は抑え目になっている。

ちょっとオチの脳天気さには納得いかないものがあるが、ハッピーエンドは嫌いじゃないので良しとする。

ちなみに、このヒロインだが、セリフ回しが「ジャングルはいつもハレのちグゥ」のグゥに似ているため、ついつい脳内キャラがグゥそのものになってしまって、時々「この子は16歳。生意気だけど結構可愛い。ツンデレツンデレ。」と補正しなければいけなかった。

SFなので最新の宇宙論も名前だけは登場する。M理論とかである。ちなみにこのブログの名前である「n brane theories」だが、このM理論から取っている。そのためか、アクセス解析を見ると、たま~に、海外のとってもお堅い研究所の方が見に来てくれてたりして面白い。

後二冊出ているようなので読んでみようと思う。

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「ブルー・ストーン」読了

ひさしぶりに絵本を買った。

Bluestone

私が、SFやホラー以外の本を買う場合、表紙買いが多い。この本はまさにそういう感じ。普段余り近づかない絵本コーナーに積んであったこの本の表紙につつーって引かれてその場で70pほど立ち読み。

この絵本は、絵本だけど140p近くある。文章はとても少ないけど、ちょっと難しい漢字が使われてるので子供向きでは無い。絵はとても綺麗だけど悲しい絵が多いのでやっぱり子供向きでは無いと思う。

主題は「別れ」と「尽きぬ思い」だろうか?よく言われる「無くした半分」を求めるストーリーなのだが、いかんせん主人公は「石」なので自分で動くことが出来ない。「帰りたい」と思ったときは砕けることしか出来ない。最後はとても寂しいハッピーエンドになるんだけど、ちょっと「中島みゆき」の「異国」を思い出した。

前述したとおり子供向けではないが、できれば中学生くらいになったら読ませたいと思える本ではある。

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「ダ・ヴィンチ・コード」読了

とても楽しく読めました。がっ...

ダ・ヴィンチ・コード(上) ダ・ヴィンチ・コード(中) ダ・ヴィンチ・コード(下)

どのへんが「ダ・ヴィンチ・コード」なんですか?私はてっきり「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が「モナリザ」や「最後の晩餐」やその他の作品に仕込んだ歴史的な暗号を解いていく話だと思ってましたよ。とりあえず「最初の鍵」はダ・ヴィンチの絵の裏に隠されていたようですが、それ以降はダ・ヴィンチは基本的に関係ないじゃないですか。(その鍵さえ「経験的に」見つけたわけで、ダ・ヴィンチの作品である必要は無い)

ま、面白かったからいいんだけど。

でも、良く考えたら、話の展開が単純過ぎないか?途中で「突然出てきた唯一の加護者が実は…」とか、「いかにも悪っぽい警察幹部が実は…」とか、「憎むべき殺人者が最後には…」とか、映画にしたら面白いとは思いましたけどね。だから映画になるんでしょうけど。

それから最後の××の隠し場所が実は○○○○だってのは中巻を読み終わるころには確信してました。明確にはされませんけどね。

ま、本筋ではないですし。

後知恵なのでそう感じるのかもしれませんが、本編内では「暗号の天才」として描かれている某氏ですが、実はそれほどでも無く感じました。特にAPPLEじゃなくってEARTHの方がより良い暗号ではなかったと思いますね。Aで始まるってことは、総当りでチャレンジする場合組み合わせを一個減らすのに相当しますからね。

ま、面白いから何でもありなのかと。

しかも「謎を解いていく過程で△と▽が出会うようになっている」というのも面白さの一つなんでしょうけど、安易過ぎます。わざわざ死んだふりまでして隠したのに。そもそも▽の□や◇が殺されたのなら、そのときに一緒に△や▼も一緒に死んじゃったってことにしたってバレバレじゃんよ。というのもありました。

基本的に突っ込みどころ満載ではありますが「楽しい」と。その一点において全て許されている感じがします。

あ~、そうそう。映画もあれだ。トムハンクスだっけか主人公やるの?歳はいいんだけど風貌が歴史学者っぽくなくて違和感。別に歴史学者がこうじゃなきゃってのはないんだけど、私のイメージとは全然違っていたということで。

総括すると、楽しいんだけど、読後感がつまらないというか。ちゃんとした料理じゃなくってたこ焼きとかお好み焼きみたいな感じ。すぐにおなかがすいちゃう、みたいな。

おすすめではあるけど、近くに持ってる人が居たら借りて読めば十分なんじゃないの?って感じでした。

私は買いましたけどね。

で、うっかり(中)がダブっちゃったので、プレゼントします!あくまでも(中)だけ。(中)だけ欲しい人はコメントに「(中)クレ」と書いてください。複数応募があった場合、私が独断で当選者を決定します。あくまでも(中)だけですよ(しつこい)。

なんか、書き足したらグダグダの文章になってしまいましたね。

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「あずまんが大王」読了

え~と。なにをいまさら。という方も多いでしょうけど、読んでなかったんだから仕方が無い。

あずまんが大王(1)/あずま きよひこ あずまんが大王(2)/あずま きよひこ あずまんが大王(3)/あずま きよひこ あずまんが大王(4)/あずま きよひこ

知らない人用に書いておくと、ある高校を舞台にした4コママンガで、別段誰が主人公ってわけでもなく、ゆるゆる話が進んで行く。詳しくはこちら( あずまんが大王-Wikipedia ) を参照。

Wikipedia によるとラッピングバスが近所を走っていたようなので、見たことあるのかもしれないけど覚えていない。

作品内ではこういった作品にありがちな「万年二年生」的なものではなく、ちゃんと時間が経過し登場人物が卒業することによって作品も終了する。

歳をとって涙腺がゆるくなったのか、終わりの方ではちょっと目頭が熱くなった。

ちなみに、一緒にあずまんがリサイクルも買ったのだが、パラパラっと見ただけで中身を読みたいとは思わなかった。

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「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」読了

先日「今年の手帳」という記事の中で「ここで差がつくメモ術・手帳術」という本について触れたところ、担当編集の方からコメントをもらい、TBまでしてもらった。TB先の記事にはその方が担当されたほかの本も当然ながら紹介されていて、そのなかで目にとまったのが、この本。(担当さんのblogはこちら)

社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった/香取貴信

目にとまったっていうか、本そのものは本屋さんで見て知っていた。ただ、他のコーチング本といっしょくたになっていたので、「ああ、これも流行りのコーチング本ね。げぷ。」って感じだったのだが、これも何かの縁ということで買ってみた。当然、買う前にいつもどおりamazonでレビューチェックをしたのだが、評価は二分。結局読んでみないとわからないってことか。

で、家に帰って、食事をしながら最初のほうをちょろっと読んでみる。どうやら、ただのコーチング本とはちがうっぽい。コーチングというよりはコーチされ本っていうか、そんな感じ。良いコーチングを受けた人の経験を知ることによって良いコーチングについて学ぶってことだと思う。コーチングに興味なくっても、ディズニー好きの人にはちょっとランドの裏側を見れたような気になって面白いかもしれない。

内容は、著者というか主人公の香取って少年のランドでのバイト経験談になっている。で、この香取って奴が、これがまたどこにでも居そうな感じのヤな奴っぷりで親近感が持てる。そうそう、俺もそんなヤな奴なんだよなって感じで。当然何度も失敗するのだが、そのたびにスバラシイ先輩にイロイロ教わって成長していくという、要約してしまえばなんてことの無い内容なのだが、結構面白い。読み始めると止まらない感じだ。厚みのわりにページ数は少なくて、ずんずん読み進められる。

結局、二時間くらいかけて一気読みしてしまいました(娘と共有している「どうぶつの森」を終わった後、読み始めたので読み終わったのは3時だった...orz)。この手のノウハウ本を一気読みしたのは「デッドライン」以来かも知れない。

賛否両論あるものの、わたし的にはお勧め。職業柄、私が職場で後輩(というか若い人たち)を指導することは無いのだが、職場以外でも結構いろんな面で生かせるのではないかと感じた。

内容を読んでいない妻は、「紙がやわらかくて良い感じ」と言っていた。たしかに「ここで差がつくメモ術・手帳術」も「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」も柔らかめでページがめくりやすく感じた。裁断はちょっと雑な感じもするが丁度良い引っかかり具合ともいえる。

とりあえず一気読みしてしまったが、もう一度ポストイットとメモ帳を準備して読んで見たいと思った。

あ、そうそう、amazonでのこの本のタイトルが長すぎだと思いました。→【社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった―そうか、「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ! 】

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「エヴァンゲリオン解読―そして夢の続き」読了

今年最初の読了がエヴァ本だったということで...orz

eva

内容はとても面白く、示唆に富んでいるのだが、いかんせん「解読」のベースとなっている「決定版DVD」を所有していないので歯がゆいこと歯がゆいこと。

で、ふとCATVでやってる「新世紀エヴァンゲリオン」を見てみると、所有しているDVDと微妙に違ってたりして、これがまた歯がゆいこと歯がゆいこと。

ということで、面白いんだけど歯がゆい本でした。

余裕があれば「決定版DVD」を入手したいとは思いますが、「決定版DVD」よりも欲しいものが一杯あるので一生歯がゆいままかもしれません。

歯といえば、今朝、娘の歯が抜けました(というか取れました)。「パパおはよー」と言って手渡されたのが「歯」であるというかなりシュールな体験でした。

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「レイジング・アトランティス」読了

いやー。NVですよNV。

レイジング・アトランティス/トマス グレニーアス

話の舞台は南極。そしてアトランティス。地球規模の天変地異。宇宙人(?)。と盛りだくさんでなぜ、ハヤカワ文庫SFじゃないのか?

著者あとがきによると、(うろ覚えなのだが)この作品はまずamazon.comのeBookとして発売され、トップセラーを記録。ペーパーバックで出版されてまたまたヒット。遂にはAudioBook(要はPodCastingね)でも出版(?)され、ヒットしたらしい。しかも、著者が@LANTIS社の社長だかで、CATVでCMをバンバン流したらしいということだ。ま、ヒットして当然といえば当然。来年あたり映画化されるのでは?と思ったり。

面白いか面白く無いかといわれれば、面白く無い。一年後くらいにもう一回読みたいかと言われれば読みたく無いだろうな。映像化されたら一度は見てみたいけど二度は要らないって感じだろうか。

SF的なギミックを大量に投入し、映像化するためのポイントはちゃんと抑えてあるのだが、登場人物の魅力に乏しく、ストーリーの幅も狭い、最初は翻訳が下手なのかと思ったのだがそうでも無いようで、情景描写もあまり上手く無いような気がした。

多分ハヤカワ文庫SFで出しても良かったのかも知れないが、そこまでのクオリティが無いってことだろうか?私にはそう思える。精査すれば突っ込みどころ満載だしね。

で、そんな作品がなぜヒットしたのか?と考えるに要はメディア戦略だったんだろうな?と思う。それとアメリカ人は「アトランティス」が大好きなのだ。

続編は出てこないと思うけど、期待もしていない。

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グインサーガ105巻「風の騎士」読了

よみおわりました。

風の騎士-グインサーガ105巻/栗本薫

感想を書こうと思うんだけど、どんなに書いたところで105分の1でしかない、というのは書く気を削がれるものだ。

ま、とりあえず「アレ」の正体は下馬評どおり「彼」でしたね。
あと、グインがなかなか短気です。
あの女騎士の登場はタイミングよすぎで、ちょっとヒキました。

ま、おいおいこれまでの登場人物と出会って記憶を取り戻していくのでしょうけども...
それとも取り戻さないのかな?
記憶を取り戻したグインがシルビアを捨てることは有り得ないので、このまま記憶を取り戻すことなくリンダとくっついてしまうのかもしれません。

ま、無いでしょうけどね。

私の予想では、リンダと出会うことで記憶を取り戻す、って感じじゃないかと思うんですが、たぶんまだだいぶ先の話でしょう。

楽しく読めましたし、106巻が待ち遠しいですけども、良くも悪くもグインサーガでした。

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「営業ものがたり」購入

昨日、帰りにふらふらと本屋に寄ったら目にとまった本。

営業ものがたり/西原理恵子

「営業ものがたり」。サイバラの最新刊(?)だ。たぶん。

中身をぱらぱらめくったら、個人的にはサイバラの中では嫌いなノンフィクションっていうか観察物っていうか、だった。途中に漫画が入っていて(いや全部漫画なんだけどね)読んだ。それが「うつくしいのはら」だった。

途中からヤバイな、と思ってたんだけど、止まらなくって最後まで読んでしまった。不覚にも本屋で漫画を立ち読みして泣いてしまったよ。歳をとると涙もろくなっていけねーや。

買う気はなかったんだけど、泣いといて買わないわけにもいかず、購入。

妻は一気に読んだようだが(たぶん妻はサイバラのファン)、私はその後手付かず。最近、泣くことが多くなったのでちょっとヤなんだよね。

泣くのがヤ、で思い出したけどHDDに録画した『天使になった歌姫 本田美奈子.』がまだ観れません。きっと号泣します。家に一人っきりになったら観て見ようと思います。

一緒に買った本も紹介しておきましょう。いまさらなんですけどね。

頭がいい人、悪い人の話し方/樋口裕一

「頭がいい人、悪い人の話し方」です。別に昨日初めて知ったわけではなく、本屋にいくたびにちょっとずつ読み進めていたのですが、まどろっこしくなって買ってしまいました。頭が悪くないフリをするにはとても大切なことが一杯書いてあります。ふだんから自分の頭の悪さに辟易している人にはお勧め!って言いたいけど別に頭が良くなるわけではないのでお勧めしません。いや別に読むな!とかそういう意味じゃなくって...

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「ハイブリッド-新種-」読了

うっかり「ヒューマン-人類-」の読了を書き忘れていたのだが、「ハイブリッド-新種-」を読み終わったので、これにてソウヤーの最新訳ネアンデルタールパララックス完了である。

ホミニッド-原人-/ロバート J ソウヤー ヒューマン-人類-/ロバート J ソウヤー ハイブリッド-新種-/ロバート J ソウヤー

要約すると「ケンタッキーフライドチキンは最高」ということになるだろう(笑)か?

ソウヤーの作品はいつも楽しくて面白くて良いのだが、今回はちょっとやりすぎかな?と思った。

もしかしたらソウヤーは今回のパララックス三部作を最後の数十ページで、あたかも波動関数が収縮するように、収束させたかったのかも知れない。でも、やりすぎたな?と。

面白くないということでは無い。大変面白いのだが、話を広げすぎて収拾が付かなくなってきたのを無理やり収拾した感があるというだけだ。安心して読んで欲しい。

多分書かないと思うけど、続編が書けそうな仕掛けがあちこちにあったような気がする。でも、やりすぎると久遠みたいになっちゃう気がするしなぁ...

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「銀河ヒッチハイク・ガイド」読了

以前にも読んだ(と思う...ぼんやりとした記憶なんだけど)のだが、映画の公開に先立って購入し、積んでおいたのをようやく読み終わった。

銀河ヒッチハイク・ガイド/ダグラス・アダムス

って、こんな話だっけ?良く覚えてないんだけど... もうちょっと面白かったようなきがしてたんだけどなぁ...

ま、いいんだけどね。

で、読み終わったので映画を観ようかと思ったら、もうどこでもやってなかった。残念。DVD化を待つしかないか。

引き続き、「生協の白石さん」「ハイブリッド」を読む予定。「啓示空間」はどうしようか... ガクガクブルブル

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「メサイア・コード」読了

2000年に出版された「イエスの遺伝子」(徳間書店)のタイトル・出版社改定版である。「イエスの遺伝子」は読まなかった。

メサイア・コード(上)/マイクル・コーディメサイア・コード(下)/マイクル・コーディ

解説によると、作者のマイクル・コーディはこの分野の第一人者でマイケル・クライトンの再来などと言われているらしい。死んでもいないのに再来は無いだろと思うのだが...

冒頭にも書いたとおり、「メサイア・コード」は以前「イエスの遺伝子」として徳間から出版されていたものを改題してハヤカワが再販したもの。てっきり新題の「メサイア・コード」は「ダヴィンチ・コード」にあやかってハヤカワが付けたものだと思ったらアメリカでも「MessiahCode」として再販していたらしい。

ま、タイトルの話はこのへんにしといて。

NVである。ソウヤーの「フレームシフト」がSFなんだからこの本もSFでいいと思うんだけどな。

設定には若干無理な部分もあったのだが、エンターテインメントとして結構楽しく読めた。娘を持つ父として、主人公に共感しやすかったのかも。

設定に無理があると思ったのは以下の点。

1.コンピュータのクロックが100テラ。計算したらその間に光でも3μmしか進めない。バイオコンピュータということになってるのでダイサイズは現在のCPUより小さくできるとはいえ、細胞一個で計算するわけじゃないんだからなぁ...

2.ナザレ遺伝子によってもたらされる能力。ネタバレになっちゃうけど、作中では感情や記憶に基づき遺伝子修復タンパク質の生成を行うって説明されている。つまり相手に流れ込んでいくのは高々数億ほどの細胞が生成した遺伝子修復タンパク質だ。そんなのを感じられるわけが無い。だいたい、接触感染によってもたらされたタンパク質ってことはウィルスのようなものってことで、どんなに素早く体内に蔓延したとしても死人が数分で生き返るのは無理があると思うのだが。そもそも、作中の設定ではイエスの復活を全然説明できていない。

3.いまどき宗教暗殺組織かよ。テロ組織ならともかく。しかも暗殺者のコードネームがネメシスとゴモラ。そんなステレオタイプな名前つけんなよ。

ってふうなところが気になりはしたものの、どれも話の大筋には絡んでこないのでまぁ良しとするか。って感じ。

映像化できると結構面白いかも。でもその前に映像化して欲しい作品はいっぱいあるなぁ。

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「ディアスポラ」読了

数日前に読み終わった。難解だった( 理解できたわけじゃないけど )。

diaspora

イーガンの最新作である。いつもどおりぶっ飛んでいる。もはや一般人に読んでもらおうとか理解してもらおうなんて姿勢は全く感じられない。

で、当然大勢の人が書評を書いておられるので、あまり深く内容に突っ込んだ感想を書こうとは思わないのだが、冒頭に書いたように難解だった。大勢の人が「すばらしい」「感動的」と書いておられるが、わたし的には?な感じだった。

参考にしたブログとかサイトとか


続きを読む "「ディアスポラ」読了"

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「苺ましまろ」(1)~(4)読了

先週の木曜の深夜。なんとなく寝付かれないのでゲームをやっていたのだが、飽きたので、漫然とTVをザッピングしていてあるアニメ番組に目がとまった。

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「苺ましまろ」というアニメだった。

最初、良くある美少女変身モノかな?なんて思ってみてたのだが、何も起こらない。ぬる~い感じで少女たちの日常が描かれていく。もちろん「ごくフツー」というわけでなく、みんなちょっとズレている。

ちょっと「オヤジ」だったり、ちょっと「ケレン」が多かったり、ちょっと「天然」だったり、ちょっと「変なガイジン」だったり。一番フツーっぽいのはちょっと「オヤジ」な女子高生の妹だが、そんな状況になじんでる時点でちょっと「フツーじゃない」のかも。

ただ、事件もおきずただただぬる~く話は進む。やがて終わる。

それだけなんだけど、なんかハマっちゃった感じ。この感じは「ハレぐぅ」以来か。

とりあえず放送が第何話目かはわからなかったのだが、ググると、DVDが出ているらしい。しかし、それぞれ2話入っていて税込み\5,250である。買えるかそんなもん。

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というわけで、コミックを買ってみた。妻は何が面白いのかわからないというが、このぬるさがいいんだけどなぁ。別に美少女だからとか、萌え~とかはないんだけどね。

TV放送はTBSで毎週木曜25:55から(ホームページ)。

で、来週からは録画しようと思ってEPGでさがしたら、来週が最終回でした。orz

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「死人を恋う」読了

だ~いぶ前に読み終わっていたんだけど書くの忘れてた。

死人を恋う/大石圭大石の作品を読みすぎたのだろうか?いまいち楽しめなかった。

ま、パターンといえばパターンなんだけどね。生きている人間がダメなヒッキーの話。ストーリー展開としては湘南人肉医のリメイクって感じ。でも湘南…ほどのインパクトは無い。

どうも湘南…以降話がつまらなくなっているような気がしてならない。多分「呪怨」がアカンかったんだろうなぁ。アレで大石のスタイルが崩れてしまったんではないかと思う。

で、私が思う大石のスタイルってなんだろうとふと考えてみたんだけど(「履き忘れたもう片方の靴」、「いつかあなたは森に眠る」、「出生率0(ゼロ)」は未読なので偉そうなことは言えないのだが)、「正義」では無いかと思うわけです。

ホラーっていうのはちょっとカテゴリーが違う気がするんだけど、そのなんかこうドロドログログロした中でキリっと一本正義が際立っていたのでは無いかと思うわけなんですが、最近の作品からはそれが感じられないということでは無いでしょうか?回りくどい?

次に買う大石の作品がつまらなかったらもう買わなくなっちゃうかも。

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「となりまち戦争」読了

となり町戦争/三崎亜記三崎亜記のデビュー作らしい。

なぜか突然となりまちと戦争することになりその戦争に巻き込まれていく男の話だ。

実際に戦闘の描写は一切無く戦死者数のレポートによってのみ戦争が語られる。途中出会う人が戦死したりするが、やはり実感は無い。やがて戦争は予定調和の中終了し元通りの生活が戻ってくる。微妙に元には戻らないのだが...

この小説のモチーフは湾岸戦争ではないかと思う。実際には日本は戦争に巻き込まれていないが自衛隊の派兵という形で戦争には参加している。しかし、その報道を日本で見ている国民には戦争の実感は無い。そしていつの間にか戦争は終わり元通りの生活が戻ってくる。微妙に元にには戻ってないのだが。

小説の中には内戦のあった国で戦争を経験している上司が出てくる。この上司はおそらくとなりまちとの戦争でも活躍したらしい。会社の中では昼行灯のような存在らしいのだが。この設定が暗喩しているのはアメリカとの関係ではないだろうか?アメリカそのものではなくアメリカとの関係ね。

安保条約の下、ながらくぬるい関係を続けてきた日本とアメリカだが、湾岸戦争を機に戦争で国威を強めることができることを知ったアメリカは積極的に戦争を仕掛けるようになってきた。こんなふうになってしまったアメリカとの関係は今後どうするべきなのか?

なんてね。

そんな風にも読める。ということで。

作者にそんな意図があったかどうかはともかくとして。

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「D-ブリッジ・テープ」読了

沙藤一樹のデビュー作である。1997年の作品なのでもう世の中に出てから8年になる。

D-ブリッジ・テープ/沙藤一樹/角川ホラー文庫とりあえず、読んで、泣け。みたいな。

これを読んで心を動かされない奴とは友達になれないと思う。

設定は、近未来の横浜ベイブリッジ。理由はわからないが打ち捨てられゴミ捨て場となっている。そこで発見された少年の死体とカセットテープ。そのテープには...ていうお話。内容は悲惨の一言に尽きる。

読んでいて感じるこの気持ちの悪さはなんだろうか?おそらくこれは、生きていることへの罪悪感ではないかと思う。話は当然架空の話なので、こっちが罪悪感を感じるいわれはないのだが...

似たような感じは、最近だとホワイトバンドプロジェクトへの批判を書いたときににもちょっと感じた。しかしこっちの方がはるかに強烈だ。

薄っぺらい本なのですぐに読み終わってしまう。少年と少女の一生がわずか数十分で語られてしまうのだ。そこがまた物悲しいのかもしれない。

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「復讐執行人」読了

やっぱ、大石圭はこうじゃなくっちゃ。

fukushushikkounin大石圭は嫌がるかもしれないが、やっぱ大石はこうじゃなくっちゃね。と、思う。安易にオカルトなんかに走っちゃいけないのである。ま、呪怨はヒットしたかもしれないけど、原作じゃないしね。

ただ、この話でも大石はこれまでとはちょっと違う作風を模索しているようだ。今までは主に加害者の視点だったのが、今回は主に被害者の視点で書かれている。なにかチャレンジしないと不安に感じるのかもしれない。作風が単調とか感じてるのかも。別にいいじゃんって思うのは私だけでは無いと思うのだが。

で、被害者の視点だが、おおむね成功しているが、肝心なところで失敗しているように思う。たしか、大石圭には子供が居ないはずだ。それをここでどうこう言うつもりは無いのだが、この話に関しては「子供を持った経験が無い」というのは致命的だったようだ。子供の死に対する主人公の感情が予想外に乏しくてどうも共感できない。子供を理不尽に殺された親の心境はとてもそんなもんじゃないだろうと思うのだが...

失礼な話だが、おそらくこのテの話は鈴木光司に書かせるととても良い感じになるのではないだろうか?

オチはまぁまぁ良い感じ。缶ビールじゃなくって缶コーヒーってとこが渋い。

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「海の底」読了

有川浩の最新刊である。

海の底/有川浩/メディアワークスいろんな書評を見てみると、有川浩は「空の中」が一番評価が高いようであるが、私は現時点でこの「海の底」がベストではないかと思う。

たとえば、「塩の街」ではF-14を飛ばす必要は無い(ミサイルで十分)のに有川がF-14好きなので無理やり飛ばしてしまった。結果としてストーリーは終盤でちょっと強引な感じで展開する。

「空の中」ではもっと自然に空自を引っ張り出すために空中生物を作りだしたが、元来攻撃意図を持たず、人類と意思疎通可能な怪獣なんてやっぱ役不足なのである。

その点「海の底」はツボを抑えている。日本において、特に東京では、「怪獣は海から現れるもの」なのだ。サイズに不満が残るものの、人類と相容れないどころかせいぜいエサ程度にしか思っていないところも怪獣っぽくていい。ストーリーの展開も上手く、潜水艦の外部と内部の対比も面白い。少年少女の成長も無理なく書き込まれていて好感が持てる。何より無駄な死人がほとんど無いのが良い。安心して読めるエンターテインメントだった。

読み終わって感じたのは「あ~有川版『人食いアメーバの恐怖』だったなぁ」って感じ。

とりあえずとてもお勧め。

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「塩の街―wish on my precious」読了

有川浩のデビュー作。第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作である。

wishmypreciousファーストインプレッションは「カバーがハヅい」だった。ま、私は読むときはカバーをはずす派なのでカバーそのものはどうでもいいんだけどね。でも、挿絵も結構ハヅいので電車の中で読むのはちょっとためらわれた。でも、読んじゃうんだけどね。

アラスジは「ある日突然空から巨大な○○が落ちてきて、人々がどんどん○○になってしまう。そんな世界に取り残された人たちの悲哀、そして巨大な○○との戦い。」みたいな。実際そんなに戦わないんだけど。

実はこれを書いてる時点で最新作「海の底」も読み終わっているのだが、有川浩の書く敵方って実はむちゃくちゃ弱い。一見強そうなんだけどね。この「塩」の○○は簡単に△△△△で破壊されちゃうし、「空」もそう。「空」はその後驚異的な破壊力を見せ付けるが、基本的に物分りが良いし。「海」の場合は△△△△を使うまでもなく重火器で掃討されちゃう。

何ゆえ敵方がこんなに弱いのか?思うに有川浩は恋愛小説を書きたいんだろう。でも、空自も(というか戦闘機が(というかF-14が?))好きなんだろう。両立させようとすると人間対人間のリアルな戦争の中で恋愛を書かなくてはいけなくなるがこれは結構面倒だ。片方は空自でいいけどもう一方はアメリカとかロシアとか中国とか...にしなければいけなくなるので話がでかくなりすぎる。じゃ、空自だけでなんとかならないか?その場合人間以外の敵が必要だ。じゃ、怪獣。という感じではないだろうか?書きたいのは恋愛なので怪獣は強敵でなくて良い。主人公たちを適度に追い詰められればいいのだ。

恋愛部分だけを見るとチープな感じは否めない。構築された世界は面白いが裏づけがいまいち。SFかといわれればそうかも知れないが、Sciの部分が少なすぎって感じはする。

と、こき下ろしてばかりいるようだが、面白いか?つまらないか?と聞かれれば文句なく面白い。
SF好きじゃなくっても楽しめるかもよ。

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「1303号室」読了

ひさびさに大石圭の作品を読んだ。

1303個人的に大石圭の作品は好きなのでちょっと期待していたのだが、二重の意味で裏切られた。

まず、大石といえば「処刑列車」「自由殺人」「湘南人肉医」などで知られている作家である。現実の世界を舞台として、現実に存在しうる状況の下に非オカルトホラーを書かせたら最近の作家の中では一番なのではないかと思う。

しかし、この「1303号室」は、あとがきで作者自身が書いているようにオカルトである。オカルトが書きたかったそうである。やめときゃよかったのに。

内容は妙につまらない。最近の和製Jホラーのポイントは抑えていて、いかにも模範的な作品。繰り返される恐怖。名前つきの若い女性の怨霊。怨霊の生前の体験・異能力。なんていうか、二番煎じの集大成みたいな感じがする。

特に件の怨霊であるところの「ゆきちゃん」こと「幸世」は「貞子」や「伽椰子」ほどのインパクトが感じられない。

★★☆☆☆

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読了

メモです。
今回は全部和書になりましたね。

アイズ/鈴木光司

期待して買ったんだけど内容はたいしたこと無かった。

ライブ/山田悠介
よくも悪くも山田悠介の作品。前回読んだAコースよりは良い。ただ、エンディング付近がいまいち。

空の中/有川浩
SF好きをしてなにをいまさら感が強いが、面白いことは面白い。超分厚い少年ベストセラーズって感じか?紙も白いし。読後感はとても良い。思わず「塩の街」「海の底」も買ってしまった

墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便(文庫版)/飯塚訓
ハードカバーの時から気になってはいたのだが、文庫化を機に買ってみた。久々に読みながら泣いたよ。号泣じゃないけど。文章は淡々としている。それがかえって現場の凄惨さを感じさせる。

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「ホミニッド-原人-」読了

期待のソウヤーの新作を読み終わった。

ホミニッド-原人-いつもながら、ソウヤーの作品は楽しい。

楽観的な展開にも磨きがかかって(笑)安心して読めるのも良い。ま、ヒューゴー賞を受賞したのもうなづけるって感じだ。

今回はクロマニヨンではなく、ネアンデルタールが進化した世界(並行宇宙)から、ひょんなことでこちら側の地球にやってきてしまったネアンデルタールのお話。科学的にはいろいろ考証されているらしいが、そんなことはあまり気にせずに読むことができる。

ただ、ありていに言ってしまえばSF的なのは舞台設定だけって感じもしないではない。ソウヤーの作品はストーリー性(?)で楽しむのであって、アイデアを楽しむっていう感じじゃないのでそれはそれでいいんだけどね。

目新しいなと思ったのはスリップしたこっち側とあっち側で同時にストーリーが進行すること。ただ、これも「SF小説」としては目新しいのであって、スタートレックファンとしてはさして目新しくも無い。DS9で散々使われた手法だ。ソウヤーも多分その辺を気にしているのだろう、「キラ・ネリス」に対する言及が一行だけあった。

仕事柄、気になったのは量子コンピュータの動作原理だが、ここにケチをつけると話が先に進まないので気が付かなかったことにしよう。一応、多世界解釈としても単純なものではなく無限に世界が増えていかないような仕組みにはなってるらしいけど...

この作品は「ネアンデルタール・パララックス」シリーズの第一作目で噂では全部で三作書かれるらしい。こっちのシリーズも面白そうだけど、キンタグリオシリーズもどんどん翻訳してもらいたいもんである。

でも相変わらず、ソウヤーのベストは、フレームシフトだ。

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「ジパング」読了、ていうか全巻読破?以下続巻?

以前から懸案となっていた「ジパング」だが、ようやく(出ている分は)全巻読み終わりました。

zipangとりあえずまだ終わってないので感想は書きにくいのでありますが、面白かったであります。

SFとしてみた場合、使い古された手法であるのでありますが、時代設定が比較的近いこと、自衛官としての設定がうまく生かされていることもあり、大変読み応えのある作品となっているであります。

なんか、こう戦争ものを続けざまに読んでいると、話し方が軍体調になってくるものですな。

しかし、ジパングというよりはケロロ軍曹だったりする気がするであります。


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「虚無回廊(III)」読了

久々の読了である。別に期待してる人もいないだろうけど。

虚無回廊(III)/小松左京/角川春樹事務所期待していたのに、すっかり忘れ、出版されたのに4年も気づかなかった作品をようやく入手し読み終わった。っていうかまだ続く(?)けど。

連載されていた雑誌が無くなっちゃって、もう読めないんだろうなと思っていたので読めたこと自体とても嬉しいのだが、内容的にはもうちょっと古臭さを感じずにはいられない気がする。今後、斬新な展開が待っているのかもしれないけど。

(III)ではSSの正体を「ボイドの中で相転移の残りかすから生まれた生命である」みたいな推論が出てきたりするが、クラーク(とリー)の「宇宙のランデヴー」シリーズが完結したあとで「この宇宙」の中だけでまとまってしまう話はもはやスケールの点では見劣りしてしまう。しかも、それが人工物ではなく自然現象だというならなおさらだ。

他に「この宇宙」は知性が発生するようにパラメータが設定されているように見える、というくだりがあるが、これも拡張された人間原理みたいでなんか落ち着かない。だいたい「知性」が発生しない宇宙では、「この宇宙」を観測する「知性」が存在しないのだから当然と言えば当然だ。

ただ、この二点を解決しようとすると必然的に「宇宙のランデブー」になってしまうし、難しいところだ。

もちろん、小説の評価はスケールの大きさやギミックの面白さで決まるわけではないが、やはりSFで最も重要なのは「センスオブワンダー」じゃないかと思うのだがどうだろうか?

私ごときが小松左京の作品に対してくだくだ言うのも気が引けるのでこの辺でやめとくが、とりあえずお願いしたいのは「完結してください」ということです。よろしくお願いします。

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「アリス」読了

だ~~~~~いぶ前に「レフトハンド」を読んだきり手を出していなかったのだが、ひっっさびざに中井拓志を読んだ。

アリス-Alice in the right hemisphere/中井拓志/角川ホラー文庫「レフトハンド」もそうなのだが、決してホラーではない。この作家は良くありがちなホラーは書けないんじゃないかな?

どうホラーじゃないのかというと、SFなのである。ただSFとしてはちょっと弱い。ネタバレになるのかも知れないが、「アリスのS」が炸裂する仕組みは途中までSFっぽくなってるのに、最後のツメが弱い。どんな理論でもいいから持ち出して説明しきってしまえばよかったのに。

ストーリーは日本発精神論的ブラッド・ミュージック(「幼年期の終り」とはちょっと違う感じ)って感じだろうか?グレッグイーガンのような認識の根幹部分を疑ってかかる雰囲気もあるが、その部分はしつこいだけで成功していない気がする。

総じて好きな作家であるが寡作なのが寂しいところ。

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「感染」読了

この夏(?)劇場公開されていた和製ホラーの原作(?)じゃ無くってノベライズを読み終わった。

感染最近は和製ホラーを多く読むせいかつまらなく感じた。とういかつまらない。理由は簡単で、小説である理由がないからだ。純粋にノベライズであって、映像で表現しきれなかった部分を補うとか、そういった部分が(ちょっとはあるのかもしれないが)感じられなった。

映像を見てないのであまりえらそうなことを書くのも気が引けるのだが、やっぱ映画もB級なんじゃねーのとか思っちゃう。もう少し厚くしても良いからディテールを加えた方が良かったと思う。特に後半は映像の文章化にすら失敗しているような気がする。映像のテンポを表現したかったのかも知れないが、それはそれで失敗しているような気がする。

ということであまりお勧めしない。

<< 2004/12/01(水) 追記 >>

オチは「回路」みたいな感じです。でも「回路」みたいに無差別っぽくなくて「理由」があるのがイヤな感じなんでしょうね。多分、来年WOWOWとかで放送されると思うのでそのときにでも見たいと思います。

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「万物理論」読了

いやー、通勤途中にしか読まなかったってのもあるけど、一週間以上かかってようやく読了した。

万物理論/グレッグ・イーガン/創元SF文庫まず、結論から言ってしまいましょう。つまらなかったです。

ネタバレになってしまうかもしれませんが、なんか「宇宙消失」と「順列都市」と「ブラッド・ミュージック」を足して5で割ったような感じでした。

もともと、ホーガンのような能天気な作品が好きなのでディストピア物(と言っていいのかどうか分からないですが)は苦手です。ギミックや近未来の描画に時間をかけすぎて肝心のストーリーとオチが弱くなってる気がします。たとえば、「へびつかい座ホットライン」とか「スチールビーチ」みたいな作品であれば背景の説明は重要でしょうが、この「万物理論」では性別がどうとか、海に浮かぶ人工都市とかは(本来)どうでもいいことです。

冒頭にも書きましたが、通勤途中でしか読まなかったので集中することが出来なかったのもあるかもしれませんがイーガンの作品としてはつまらなく感じました。(実際、読み始めて面白かったら、明日会社だろうがなんだろうが徹夜してでも読んじゃうと思うし)

「宇宙消失」では人間が持つ「波動関数を収縮させる力」という設定と、その能力をオフにすることによる重ね合わせ状態の異様さにドギモを抜かれましたが、今回はそれほど大掛かりな仕掛けも無く、「順列都市」のような目がくらむような世界観も無いように感じました。

どうもイーガンは「人間だけが特別」な世界観を持ってるのかもしれません。だとしたら僕の世界観とは相容れませんね。

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「ゴールデン・フリース」読了

これで、ロバート.J.ソウヤーの翻訳済みは全て読んだことになる。

goldenfleece.jpgえーと。「本書はコンピューターの一人称で語られる倒叙ミステリーで、犯人は語り手であるコンピューター本人である。」「舞台は地球から47光年離れた星系へ向かうバサードラムジェット船の中。」
もうSFファンならうずうずしますね。ついでに言えば、「1500光年のかなたからの通信が!」なんていうガジェットも在ります。

いつも通り楽しく読めました。でも、ちょっと腑に落ちないところもあります。

ネタバレになってしまいますが、「本当に誰も気がつかなかったのか?」ってことですね。
まず、そもそもの始まりは「目的地の発見」に遡ります。実際には人類が居住不可能な惑星を居住可能で移住すべきという風にコンピュータは人類を騙したわけですよ。その結果、その惑星を三万年以上かけてテラフォーミングしなきゃいけないわけです。まず、その時点で誰か気づけよ。って思うんですけど。
それから出発後まもなく地球は滅んでしまうわけですが、そのことを船に乗ってる誰も気が付かないってのも変ですね。もちろん船の速度はどんどん光速に近づいていってるわけで、通信はしにくくなるでしょうけど、生身の人間を乗せた船が光速の90%以上にまで加速する機会なんて滅多にあるもんじゃないんだから天文学者や物理学者がもっと大勢で宇宙を観測しててしかるべきだし、そのことを何とか地球に送信しようとするでしょうし、地球からの電波を何とか受信しようとするもんだと思います。もちろん速度が速度なんで、地球からの送信はガンマ線レーザーかなんかでないと赤方偏移しちゃってだめでしょうけどね。
そういった事は全て「コンピュータによってフィルタリングされている」からだれも気がつかなかったってのもなんとなく釈然としない感じがします。

それから、解読する過程でどんなコンピュータであろうとも(第10世代コンピュータであれば)必ずウィルスを生じさせる通信文ってのもあまりにも都合良過ぎですね。
で、それをテラフォーミング中(とっても忙しいはず)のコンピュータが解読しようとするのもいただけません。
だいたい、そんな利口なコンピュータに管理されている地球がもっと原始的なコンピュータのバグで全滅するってのがそもそもなんか変なんですよね。

って考えると、ご都合主義満載で、SFとしてはそれほどたいしたこと無いのかなーなんて思っちゃいますが、面白いのは確かです。

で、つらつら考えるに、ソウヤーは続編書きますね。きっと。

だって、コンピュータは解体(?)されるけどそのバックアップコピーをひそかに残しているし、異星人は人類の移住先を知ってしまったし、異星人は1500光年彼方だけど、人類がそこに辿りつくのも三万年以上かかるし、主人公の意識はスキャンされてコンピュータ上にあるし、で続編を書くためのネタはたくさんあるんだから。
どんな話になるだろうか?

人類がたどり着いたらそこにはもう異星人が住んでいて、人類を歓迎してくれるように見えるが、実は!みたいな。
で、人類は絶滅しそうになるけど船に残された主人公の意識が八面六臂の活躍で!みたいな。

でも、最近のソウヤーの傾向から言ってそんな脳天気な作品にはならない気がする。

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「ボボボーボ・ボーボボ(14)」読了

えーと。説明が必要でしょうか?

bobobo-bobo-bobo14.jpgいつも通り面白かったです。

他にどうしろと?内容は説明しにくいですしね。概要は述べにくいです。

えーと、発売日を遠く過ぎてなぜ今ごろ読了かというと、コミック一冊ではamazonで買いにくいので他のがそこそこたまるまで待ってたんですね。別段近所の本屋で買っても良かったんですけどね。

他に一緒に買ったのはSFが一冊。自分用。技術書が一冊。妻用。CDが2枚。自分用。DVDが2タイトル。自分用。

CDはHALCALIソニンです。DVDは美勇伝W(ダブルユー)
です。ごめんなさい。

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「ヒロシです。」読了

大見得切って「読了」っていうほどの本でも無いと思いますが、一応読み終わったので。

ヒロシです。 - クリックしてamazonへGO!所要時間20分ほどでしたが。

おおよそ1/4位はTVで見たことのあるネタでした。まぁ、そこそこ面白かったかな?と。(地震で思わず保存してしまいましたが、震源地の皆さんは大丈夫でしょうか?)

さて、amazonで「ヒロシです。」を検索すると、「この本を買った人はこんな本も買っています」って「エンタ系」のピン芸人の著書が出てきます。たとえば「ほやほやの冗談
」とか、「ギター侍の書」とか、「どけどけ」とか。

「だいたひかる」のはちょっと見てみたいかも。他はTVでネタを見るほうが面白いと思うが。
デブはダイエット飲料だと3倍の量を飲む」っていうのもあるが、長井秀和はもう食傷気味かも。今年の初めは評価していたのだが。多分来年の今ごろはレギュラー番組なんかも無くなってすっかり見かけなくなってるはずだ。まちが(以下略)

最近私が評価しているピン芸人で本を出していないのは「赤いプルトニウム」くらいではないだろうか?

ああ、肝心の「ヒロシです。」の感想がほとんど無いですね。本当に「そこそこ面白い」です。「そこそこ」買いかも。無理して買わなくても良いと思います。私は無理して入手してしまいました(amazonに在庫が無かったのでヤフオクで。結局定価よりも安く入手できてしまいましたが。)。

最近のピン芸人さんは、TVへの露出が多くて、ネタの使いまわしが効かなくなってしまったので、本にして再利用しているのだなと、思いました。そういう意味では一旦本にしたネタは営業なんかでも使いにくいわけでますます大変だなと思いました。

「赤プル」さん頑張ってください。心の中だけで応援しています。でも顔が思い出せません。

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「ノスフェラスへの道(グインサーガ第97巻)」読了

ギネスブックにも載っている個人によって書かれた世界最長の小説もついに97巻である。

guin97.jpg100巻まであと三巻になったわけなんだけど、それほど感慨深くないなぁ。単に最近のグインサーガが面白く感じられないからかも?

思い起こせば、グインサーガを読み始めたのは高校二年のときだった。物忘れの激しい私がなぜそんな些細なことをを覚えているかというと、親父の通夜の晩に、何もすることが無くて、自室でグインを読んでいた記憶があるからだ。
ってーことは既にグインを読み始めて22年にもなるということだ。こりわびっくり。確かに今年はグインサーガ25周年らしいので読み始めて22年というのはそれほどたいしたことではないのかも知れないが、一つのシリーズを飽きもせず読み続けているというのは凄いことだ。
あー「飽きもせず」ってのは語弊があるな。飽きてると思う。早く終わって欲しい気もするし、ずーーーーっと続いて欲しい気もする。フクザツな気持ちだ。

面白いのかと聞かれれば「1巻からずーっと読みつづけてれば面白いだろう」と答えるし、97巻だけ読んで面白いかと聞かれれば「面白くない」と答える。もはや惰性で読んでる感も否めないが惰性だけとも言い難い。

何にせよあと三巻。100巻で完結するのかしないのか?いったん終わってまた始まるのか?とりあえず100巻までは...

ちなみに、複数の作者によって書かれた世界最長小説は「ぺリー□ーダン」ですが、私は100巻ほどで挫けました。いま和訳で300巻ほど出てます。本国ドイツでは数年前に2000巻を突破したらしく、アトランシリーズも含めると3000巻近く出ているらしいので、生きているうちに最新刊を読みたい人はドイツ語を勉強しましょう。それでも生きているうちに完結するとは限りませんが...

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「通勤・通学スポーツ自転車の本Vol.5」読了

読了っていうか。ムックなので。

通勤・通学スポーツ自転車の本Vol.5 Vol1から毎号買っているのだが、ようやくこなれてきたような気がする。「自転車通勤(通学)ってすばらしい!!」って感じが抜けてきて良くなったと思う。

ただ、「ゼクシィ」とか「たまごクラブ」「ひよこクラブ」と同様に普遍的な事柄を扱うだけに内容はいつも似たり寄ったりではあるのだが。

さて、そろそろ自転車に良い季節である。来月は買う。その前にハムスターだが。その前後に水槽か。

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「203号室」読了

『読み出したら止まらない、戦慄のノンストップホラー!』

203号室凡庸。その一言に尽きる。なんで買ってしまったんだろうか?途中からそんな気がしてたんだけど、やっぱそんな終わり方なんだ。ふ~ん。って感じ。

ある意味終わらない(ノンストップな)ホラーではあるが、このテのホラーに良くある「終わらなさ」なのでなんともつまらない。どうせ続編なんて書くことはないんだから、きっちり決着つけちゃえばいいのにそんな度胸も無いのである。きっちり決着を付けた上で続編が書ければ「実は!こんな事実が!」みたいな展開もアリなのに、決着が付けられないので未練たらたらな感じがして凄くやな感じである。

よく言えば、怖がりな人向けのあまり怖くないホラー。盛り上がりに欠けて、緊張感もなく、オチも普通で、読後感も無い。そんなホラーを読みたい人に強くお勧め。ちなみにこの作者の「加門七海」だが、著作リストを見るとホラー作家ではなく、風水とか地脈とか、そんな関係の作家らしい。個人的に鬼門。

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「金魚のたのしい飼い方」読了?

読了っていうか、最初から最後まで読む本じゃないと思うんですけどね。一応パラパラっと最後まで読んだってことで。

金魚のたのしい飼い方娘がハムスターを飼いたいというので、飼う前に勉強しなさいってことで、ハムスターの飼い方の本を買いに行ったのだが、同じコーナー(当然ペットコーナーですが)にこの本があったので買ってみた。

買った理由としては、当然のことながら最近金魚を殺しかけたことが挙げられる。今ではブラウザの「お気に入り」も充実していて、いつでもそこそこの情報はwebから取り出せるようになっているのだが、「本」というのは手に取れるということで安心感が強い。飼い方や、病気の見分け方、アクアリウムの作り方までひとところにまとまっているのも便利だ。やっぱ、本がメインでwebは補助っていうのが自分には合っているような気がする。

そのほかにも表紙のデザインも良いし、挿絵も良い感じ。特に人物の挿絵のひと(たぶん「有川しりあ」さん)の絵は以前にもどこかで見かけていてなんか良いなあと思っていたのですが、ググっても出てきませんねぇ。どこで見かけたんだろうか?歯医者?う~ん。

ライブカメラも再開したことですし、金魚にも長生きしてもらいたいなあということで。

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「ミトン」読了

これはロシア原作の絵本。絵本なんか読んでたりして以外とファンタジーな男なのかも。ホラーも読むけど。

ミトン犬が飼いたくって飼いたくってたまらない女の子と、ミトンと、お母さんのお話。

妻がこのミトンのDVDを欲しがっていたので、その前に雰囲気でもと思って買って見た。妻はこの手のアニメがとても好きらしい。確かにいいお話なのだが、違和感もある。

詳しく書くとネタバレどころか「要点をかいつまんで説明」になってしまうので差し控えるが、作中のお母さんの視線から見るとちょっとホラーである。実際そんなかんじストーリーのホラーを上げたら枚挙にいとまがない。きっとあのまま放置しておいたらそのうちミトンは実体化し次々と...

ちなみに「チェブラーシカ」につづきアイロンビーズ化しようと思いましたが、表情がうまく出せません。

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「くつしたをかくせ!」読了

本当は書くつもりはなかったんだけど、一応、伏線ということで。

くつしたをかくせ!乙一原作の絵本である。元ネタは「小生物語」の中の嘘日記。

ストーリーはどうでもいいし、たいしたことない。サンタクロースを一度も登場させないところがいかにも乙一っぽいといえば言えなくもない。「SEVEN ROOMS(ZOO収録)」の連続誘拐殺人犯の扱いにも通じるところがある。

何が良いかって言ったら、やっぱ、「絵」だろう。羽住都の絵がいいんである。実際、私が乙一の作品を読み続けられたのは最初の方で羽住都の挿絵に出会って、乙一の作品世界のイメージがとても良くなったからではないかと思ったりするくらいだ。(amazonで羽住都を検索したら2件しかhitしなかった。何か間違ってるんじゃないか?)

ただ、どんなに絵がよくっても、やはり読み聞かせとかには向かない気がする。

ちなみに今回リンクが多いのは、amazonのアソシエイトプログラムに申し込んで見たからです。ISBNとか価格とか出版社とか著者とかの情報はamazonからどうぞ!

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「占星師アフサンの遠見鏡」読了

果てしない「いまさら感」の高まりを感じる今日此の頃。ようやく読み終わった。

farseer.jpgとりあえず、この表紙を見てくださいよ。まっとうなSFだとは思えないでしょ?だって左下の黄色い奴なんて「あの肉」を喰ってるんですよ?

と、これが、私がいままでこの本に手をつけなかった理由です。内容も登場人(?)物が全て恐竜であることを除けばSFではなくファンタジーか冒険小説と言ったほうがより正確でしょう。

アチコチの書評で書かれていますが、内容は「恐竜ガリレオ少年」のお話です。そしてその少年はただ天文学の天才というだけでなく、狩の達人でもあり、そのことが.... という感じのお話です。

このお話は3部作の第1作目で、第2作目と第3作目は未訳だそうです。ぜひとも早く翻訳してもらいたいですね。

設定や話の展開はソウヤーならではって感じで見事です。楽しく読めるし。ただ、残念なのは「つづきがある」ために、「解決されない伏線(ト思われる)」が幾つかあることでしょうか。他の方の書評をみるとそういったのは続編及び続々編で解決されるらしいのですが...


邦題占星師アフサンの遠見鏡
原題FAR-SEER
原作ロバート・J・ソウヤー( Robert J. Sawyer )
内田昌之
発行早川書房(ハヤカワ文庫SF)
ISBN4150110530

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「ターミナル・エクスペリメント」読了

なにをいまさら感が強いのだが、読んでなかったんだからしょうがない。ちなみに次はFAR-SEER...

theterminalexperiment.jpgなぜ読んでなかったかというと、なんかつまらなさそうなSF映画の原作だと勝手に思い込んでいたのである。たしかヴァイラスだったような気がするけど確かじゃない。

で、やっぱりソウヤーはいいねぇ、楽しくって。

超大雑把なあらすじとしては、ネットワーク上に逃げ出したAI(AL?)が殺人を犯す。犯人はだれだ!どうやってやっつけるんだ?みたいな話ですが、こうかくとつまらなさそうですが、大変楽しい作品でした。

おおすじから見ると単なる道具でしかないシナプススキャナにあれほどのページを割いたり(結果的には大オチに繋がるんですけど)、おおすじとさほど絡まない不死療法が出てきたりと、さすがに小ネタの王様らしいところを見せ付けてくれます。

もちろん本筋のミステリ部分も楽しめるのですが、個人的にはもっと小ネタをいじってもらいたかったな。なんて思います。

たとえば、胎児に魂が発生(到来?)する部分とか、不死人の魂がどうなるのとか、シムの作り出した人工生命の行く末とか。

ソウヤーの良い所は「使い古された」感の強い「分かりやすい」アイデアを凡庸なSF「5作品分」ほど使って「濃縮」して「面白いSF」にしてしまうところですね。

で、次は「FAR-SEER」。邦題「占星師アフサンの遠見鏡」です。恐竜の少年の話らしいです。

邦題ターミナルエクスペリメント
原題The Terminal Experiment
原作ロバート・J・ソウヤー( Robert J. Sawyer )
内田昌之
発行早川書房(ハヤカワ文庫SF)
ISBN4-15-011192-8

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「揺籃の星」読了

待ちに待ったホーガンの新作である。新作と言っても、発表されたのは20世紀(1999年)なのだが。

cradleofsatuan.jpgついにホーガンがヴェリコフスキー理論(?)に挑むんだと。ヴェリコフスキー理論なんてしらなんだが、要は「衝突する宇宙」ということらしい。「衝突する宇宙」も読んだことはないんだけど、その悪名はSF界にとどろいている。

で、読み終わって。なんとなく釈然としない。ホーガン一流の能天気なハッピーエンドが無いからである。私がホーガンが好きな理由はひとえに「能天気なハッピーエンド」が読めるからである。それが無いのはなんともつらい。

プロットとしては、あとがきにも書いてあるのだが、「突っ込みどころ満載」な感じである。本書は三部作の第一部ということで残された謎は後で説明され、ひっくり返されるのだろうけれども、「星を継ぐもの」のような緊張感が感じられない。当然「星を継ぐもの」は単独のストーリーとして書かれ、「ガニメデの・・・」以降は後で付け加えられたからのだから、仕方が無い部分もあるのかも知れないけど。

後付にもあとがきにも「ヴェリコフスキー理論」がどうこうと書かれているのだが、私は単純にホーガン流の「悪魔のハンマー」が書きたかったのではないかという気がしてならない。ただ、普通に小惑星が衝突とかはもう書けないし、「シヴァ神降臨」みたいなハッピーエンドも使えなかったのでヴェリコフスキー理論を下敷きとして使ったのでは?なんて思ったりするのである。

当然、ホーガンはハードSF作家だし、これまでの作品からも宗教に対する敵愾心も感じられるので、容易にヴェリコフスキー理論なんて受け入れるはずも無く最終的にはひっくり返したりするのを期待しているのだが、未だ続編は書かれていないらしい...(未翻訳のタイトルが、「MartianKnightlife」(火星の騎士?)だったり、「TheAnguishedDown」(苦悩の夜明け?)だったりするのでどっちかが続編なのかもしれないけど)

「星を継ぐもの」シリーズが完結(?)するのに確か20年以上かかっているので、今回も相当な期間を覚悟しておかなければならないのだろうか?ま、それはそれでいいんだけど。

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「小生物語」読了

九月四日

小生やっと「小生物語」を読み終わった。長い日記だった。小生の人生には別段なんのかかわりも無い乙一の本当にあったことや本当には無かったことなどを延々と読み続けた。実はくじけそうになって途中で別の本を読み始めたりもしたのだが、なんとか読み終わった。近年まれに見る難敵だと思った。映画にたとえると「尼僧物語」ぐらいの難的だった。

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「小生物語」

shouseimonogatari.jpg一応カテゴリは「読了」にするものの、まだ読み終わっていない。

乙一の作品はたくさん読んできたが、それほど内容のなさそうなこの「小生物語」が一番読むのに時間がかかりそうである。

乙一はふざけた文体で小説を書くこともあるが、やはり一番ふざけた文体を選んで書いているのは「あとがき」であろうと思われる。この本は、その「あとがき」が延々と続いているようでなかなか一気に読み進められない。

そうそう。いろいろググってたら こんなページ を見つけました。っていうか意外と簡単に見つかりますけど。さらにググってたら 「ZOO」が映画化 なんてのもみつけました。ぜひ映画化してもらいたいものです。特に「SEVEN ROOMS」。あの作品に、私が安心して眠れるような新しいオチをつけてください。

あ、それから、「スニーカーCDコレクション きみにしか聞こえない CALLING YOU」とか「くつしたをかくせ!」とか、まだ買ってないのに気が付きましたが、ついこないだ amazon でまとめてお買い物したところなのでなんとなく気が引けます。それから昨日ヤフオクで椅子を落札してしまってごめんなさい。

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コミック版「GOTH」「死にぞこないの青」「君にしか聞こえない」読了

comic_goth.jpgcomic_shinizokonainoao.jpgcomic_kiminishikakikoenai.jpg一気に三冊である。まぁ、漫画なので当然といえば当然のペースなのだが...

一部、原作とアレンジが異なっていたり、原作よりもエロかったりするのだが、おおむね面白く読めた。乙一の小説はあらかた読んだが、まだ再読はしていない。今回原作を読み終わってからの期間が短かったからか、再読とは違うが、再読感が強かった。

一度読んで「面白い」と思った小説は、躊躇せず、直ぐに再読すると良い。余計な部分に惑わされずにストーリーに没頭できるからだ。
それに、コミックには読者の想像力をオミットしてしまうという欠点もあるのだが、良い点もある。細かい描写をヒトコマで済ませられる点がそうだろう。小説の場合、プロットに関係あるものはどんなものでも言葉を使って表現しなければならないが、コミックであれば、背景やコマの隅にちょこっと描いて済ませることもできる。
今回はその二つが相まってテンポ良く読めた。その結果、小説ではなんともなかったのに何度も泣きそうになってしまった。

さて、これで乙一系はほぼ制覇したような気がする。「小生物語」は未読だし、アンソロジー系は無視しているが。通常であれば、このあとこれらの本は収納スペース確保のため、妻の妹宅に行くことになるのだが、今回はどうしようか?来月になれば家族が増える。で、しばらく同居することになるので、その間のヒマ潰し用としてとって置こうかな?産んだあとならちょっとホラー入っててもも問題ないよね?

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「ZOO」読了

otsuichi_zoo.jpgotsuichi_mukasiyuuhinokouende.jpgついでに「むかし夕日の公園で」も読了(笑)。

まず、「むかし夕日の公園で」は集英社のサイトで公開されているショートストーリー。一応「ZOO」未収録作品ということなので絡めて紹介してみた。読んで見たい人はこちら。

さて、「ZOO」だが、10個の短編からなる短編集になっている。「GOTH」のように全部の話に関連する設定はなく全部バラバラの話である。最後の「落ちる飛行機の中で」以外は小説すばるに連載されていたらしい。

「乙一の作品はせつない」と私自身も書いたが、ZOOにはいまいちせつなさを感じられなかった。もちろんどの話もせつない感じはするのだが、なんか「みなさんの求めてるせつなさって、こんなんですかっ?」見たいな感じがしてどうもよくないのだ。乙一の作品を読むにつれ、またWebなんかでの対談やインタビューを見るにつれ、なんとなく乙一がそんなにせつない話を書ける人間じゃ無いような気がしてきたからだろうか?

ある、Web上のインタビューで、乙一が「自主制作映画を撮りたい」みたいなことを言っていたような気がする。もはや、「乙一原作」ということになれば出版社がほっとかないだろうし、「自主制作」ってわけには行かないだろうけど、もし、本当に作るならこの「ZOO」は格好の原作になると思う。一話10分で10本。クレジット込みでちょうど二時間くらいのオムニバスでどうだろうか?

ま、一応映画を撮るということであるので、「どうだ?>杉山嘉一(笑)」としめくくりたい。(あ HIRAKATA アンコール上映してたんじゃん)


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「天帝妖狐」読了

tenteiyoko.jpgあと残っている乙一の小説は、(たぶん)ZOOだけになりました。

さて感想ですが、「A MASKED BALL」は都市伝説系とでもいうんでしょうか?あとがきにも書かれていますが、とぼけたキャラがいい感じですね。

「天帝妖狐」はせつな系ですかね。早苗さんがどうなったのか、ちょっと知りたい気持ちで一杯です。

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「平面いぬ。」読了

平面いぬ。を読み終わった。なぜ、絵が二つでているのかというと、右側の「石の目」は「平面いぬ。」と収録作品が同じだからである。
石の目はAmazonによるとソフトカバーの単行本、つまり新書なのであろう。あぶないあぶない。「石の目」も買うところだった。

内容は短編集で「石の目」「はじめ」「BLUE」「平面いぬ。」の4編が収録されている。どれも良い。

個人的には「はじめ」「BLUE」が良いとおもうのだが、タイトルにはしにくいか。

「石の目」は概ね予想通りの結末だった。けどつまらないってことではない。


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「トンデモ本?違う、SFだ!」読了

tondemobonchigausfda.jpgこのblogを書き出してから初めての乙一以外の書評になる。

著者は一応SF作家(らしい(未読))なのだが、最近はトンデモ本評論家(?)としてのほうが有名。うちにある同氏の著書(共著が多いが)はすべてトンデモ本がらみ。

最近はトンデモ本関係は食傷気味で、手にもとらないしコーナーに近寄らないのだが、初めて入った本屋さんでどこに何があるのかも良くわからずウロウロしているときについうっかり見つけてしまった。もちろん置いてあったのトンデモ本コーナーだったが。

danzetuhenokoukai.jpgで、「ああ、今回はSFなんだー」とぱらぱら見ていたら、「断絶への航海」はホーガンの最高傑作だなんて書いてあるじゃないですか。で「ああ、こりゃこりゃ」ということでこの本を持ったままレジにならんでしまったわけですね。

内容はといえば、いつものトンデモ本のスタイルとさして違わないのだが、批判ではなく徹底的な肯定に基づいているので気楽に読める。っていうか「読む」んだろうか?この本は。「眺める」の方が近い気がするのだが。とはいえ、30分くらいで読みきるつもりだったのが、1時間半ほどかかってしまった。読むのは時間がかからないのだが、作品を思い出すのに時間がかかるのだ。本棚の前で読み始めたらヤバかったと思う。

で、読みながら、紹介されているSFについて思いを馳せたりするわけだが、知っている作品についての意見が著者と非常に近いのには驚いた。もしかしたらSF好きなんてそんなもんなのかも。ところで、私はあくまでも「SF好き」であって「SFバカ」ではないので紹介された作品の三分の二くらいしか読んでなかった。ので、残り三分の一くらいは名前しか知らなかったり、全く知らなかったりするわけだが、いい機会なので読んでみようかなと思った。私は本は好きだけど、本に囲まれて寝たり、本の重みで床が抜けたりするのは好きじゃないのでたまに処分するのね。で、買ったけどつまらなそうなので読まなかったので処分しちゃった本なんかが紹介されてたりしてちょっとブルーになっちゃった

そうそう。SFバカで、本に囲まれて寝たり、本の重みで床が抜けたりするといえばこのページなのですが、どの辺りがSFなのかいまだに良くわかりません。教えてもらいたくもありませんが。

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「GOTH」読了

goth.jpgGOTHを読み終わった。
これまで読んだ乙一の作品の中では一番エンターテイメントを感じた。とりあえず主人公のキャラが立っていて好感が持てる。

あとがきで、「GOTHはせつなさが感じられないといわれて、ダメかと思った」という風なことがかかれているが、そんなことないのではないかと思う。いままでのとはちょっと違うせつなさだけど。たとえば「犬」。素直に「僕」について来る犬や、たどたどしい字で書かれた手紙にせつなさを感じたけど、普通は感じないのだろうか?

あとがきで、「いままで僕は人間の復活を好んで書いたが今回はミステリを書こうとして書いた」という風なことがかかれているが、しっかり人間(主人公たちの)の復活は描かれているし、悪いけど、ミステリとしてはどうかと思う。本人も言っているが、ミステリ作家ではないのだから無理をしないほうが良いと思う。

若干中だるみな部分はあったが、総じて楽しく読めた。昔、「SFベストセラーズ(※1)」っていうのがあったが、「猟奇ベストセラーズ」とか作ったらこんな感じなのかなぁと思った。

「エンターテイメントを感じた」とは書いたが、書籍以外のメディアへの展開は考えづらい。とくに小説的心理トリックが大部分を占める「犬」や「土」や「声」は映像化できないはずだ。ちょっと惜しいと思った。映像化できたら「少年猟奇ドラマシリーズ」にできたのに。

※1 SFベストセラーズ - 夕ばえ作戦/光瀬龍、リュイテン太陽/福島正実、時をかける少女/筒井康隆、なぞの転校生/眉村卓、時間砲計画/豊田有恒、人類のあけぼの号/内田庶、ねじれた町/眉村卓、明日への追跡/光瀬龍、等の日本SFの金字塔を打ち立てた(笑)。炎の転校生/島本和彦は関係ない。

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「夏と花火と私の死体」読了

natsutohanabitowatashinoshitai.jpgこの作品は、「夏と花火と私の死体」と「優子」という二つの短編からなっているが、ありていに言って「優子」の方は凡百、「夏と花火と私の死体」を書籍化するためにのみ存在する作品と思うのであえて評価はしない。

で、「夏と花火と私の死体」だが、荒削りというか詰めの甘さはそこここに感じるが、このレベルの作品を17歳の少年が書いたということ自体は驚きだ。

オチはかなり最初のほうでわかってしまうのだが、どのようなカタチで絡んでくるのかは最後までわからなかった。そのため読んでいる間なんとなく落ち着かなかった。

落ち着かないといえば、殺された被害者である女の子が妙に冷静なのもなんとなく落ち着かなかった。殺された被害者(というか霊?)の視点で語られる物語というのはたまにあるのだが、普通は「復讐」が目的である。この作品ではそんなことは無くって、ただただ淡々と描写が続いていく。

「被害者が怨みをあらわにしない」という乙一のスタイルは、そもそもの最初からそうだったんだなと、いまさらながら思った。

書評なんかを読んでみると、「視点が斬新」とか「淡々とした口調が怖さを倍増」とか書いてあったりするのだが、そんな風には感じなかった。ホラーとか読みすぎて鈍感になっているのか?>俺

次はようやく GOTH です。

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「電車男」読了

n brane theories 初のトラックバックは会社の友人からだったわけですが、彼のblogで「電車男」なるものを発見。
すでに有名らしい。私も名前だけは聞いたことがあるのだがべつだん気にしてなかった。

面白そうなので読み始めたのだが、なんか、こう良い感じだね。フツーっぽくて。
読み終わったら感想を書こうと思う。

splitter.gif

読み終わってしまった。っていうか、読み始めたら止まらない感じだったので途中からは「電車男」の発言を中心に速読した。

なんか感動しちゃったね。目頭が熱くなる感じだ。

この物語(?)は「電車男」の成長の記録であるのだが、主人公ははたして「電車男」なのだろうか?
私が思うに「電車男」は主演男優かもしれないが、主人公ではない気がする。主人公は「スレの住人そのもの」なんではないかと思う。

一番グッときたのは「いい友達ですね」のとこだった。終わりの方はちょっとネタっぽいのだがね。

で読み終わった後ググってみたら こんなの を見つけた。
「電車男」で語られなかった視点からのフィクションだが、合わせて読むと面白そう。

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「暗黒童話」読了

ankokudouwa.jpgまぁ、可も無く不可も無くというところ。ホラーとミステリを合わせて劇中劇スタイルでまとめた作品。
乙一が「犯人」に設定した特殊能力はユニークで面白いと思ったが、欲を言えばもっと頑張ってもらいたかった。

「可も無く不可も無く」と書いたが、よく考えたら結構良い出来なのかも。つまらない作品は最後まで読まないことが多いからね。

ここまで全部で5冊、乙一を読んだがどれも読了しているので、私的にはアタリの作家だと言えると思う。
まだネタの使いまわしとかもなさそうだし。このまま頑張ってほしいと切に思う。

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「失踪HOLIDAY」「さみしさの周波数」読了

「失踪HOLIDAY」

shissouholiday.jpgまぁまぁかな?あまり印象にのこらないんだけど楽しく読めた。

小説にもいろいろあって、なんか人生観を変えてしまうようなものから(信じられないかも知れないが私はJ.P.ホーガンの一連の作品がそうだった)、小腹がすいたときの菓子パンのようなものまで(それ以下はそれなりにいっぱい)あるんだけど、今まで読んだ乙一の作品はどれも「コンビニのケーキ+午後の紅茶」のような感じだった。

それほど印象には残らない。ストーリーはどれもどこかで読んだような気がするものばかりだし、ちゃんとオチてないし(もしかすると、ちゃんとオチてしまうと乙一っぽくないのかもしれない)。でも、一度読むと、病みつきってほどではないけどもっと読みたくなる。乙一自身が若いからか筆が軽く、どんどん作品が出てくるのも、コンビニ感覚でいい感じだ。
読むほうの私自身も若いときほどしゃちほこばって「良い作品」を求めなくなったのもあるかも知れない。間口が広くなったというかいろんなものを受け入れられるようになってきたような気がする。たぶん、二十歳代前半のころ乙一の作品を読んでも「け、くっだらねー。**のパクリじゃん。」とか言ってたと思うが。

「さみしさの周波数」

samishisanoshuhasu.jpg乙一の「せつなパワー炸裂」みたいな感じの短編集。

いろんな書評で「乙一」はせつない、みたいなことが書かれている(らしい)が、この短編集に収録されている作品はみなせつなさでいっぱいだ。

特に最後の「失はれた物語」は父親として読んでしまうせいか、泣きそうになった。
「フィルムの中の少女」は分類としてはホラーだろう。でも、こんなやさしいホラーはあまり読んだことが無い。「少女」は未練を残してはいるけど、誰も怨んでいない。普通ホラーとして成立しないよな。
最初に収録されている「未来予報」も切ない。
「手を握る泥棒の物語」も切ない。せつな度は一番低い気もするが。

johnnygothisgun.jpgどれも、映像で見てみたい気もするけど、どれもインパクトがいまいちなので、単品としては映像化しにくいだろうな。でも、本一冊「さみしさの周波数」としてオムニバスならどうだろうか?だれかやってみないか?

特に「失はれた物語」は「ジョニーは戦場へ行った」という強烈な印象をもつ作品があるから難しいだろうなぁ。どんな表現をしても二番煎じになるかもしれない。どうだ?>杉山嘉一(笑)

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「1%-あなたはその中にいますか。」読了

1percent.jpg「1%-あなたはその中にいますか。」を読みました。買ったのは1週間ほど前ですが。

内容はというと、よくありがちな「お利口」本ですかね。希薄です。心に残りません。ま、残らない方が良いと思います。この内容に感動するってことは、概ね当たり前のことを知らないってことですから。

とりあえず、「法律さえ守ってりゃ何しても良い」的な考えは間違ってるんじゃないか?という点で意見が一致したので紹介してみました。

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「暗いところで待ち合わせ」読了

kuraitokorodemachiawase.jpg結構よかった。
でも、「青」もそうなのだが、「オチ」が弱い気がする。
ただ、読後感は良い。もしかしたらこの作家は、読んでる最中のいやーな感じと読後のいい感じの格差を一番意識して書いているのではないかと思った。

引き続き「失踪HOLIDAY」読み始め。

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「死にぞこないの青」読了

死にぞこないの青 乙一(著) 幻冬舎 ISBN:4-344-40163-8 480円(税込)「死にぞこないの青」を読み始めた。

第一章を読み終えたが嫌悪感で読みつづける気になれない。

私は本来SF読みなのだが、ホラーや恐怖小説とか言われるものも良く読む。
良くできたホラーや恐怖小説には恐怖を感じる。でも感じるのはあくまでも「恐怖」であって「嫌悪感」ではない。
これまでにも「嫌悪感」を感じる小説は幾つかあったが、いずれも余りにも凄惨な描写であったり、またそれが実現可能(あるいは実現している)であったりと、嫌悪感を感じる理由は非常に明確だった。

しかし、この「死にぞこないの青」に感じる嫌悪感はそれとは違う。凄惨さは無い。とても身近で、それゆえにその場に居たくない、というような嫌悪感である。なんとなく逃げ出したくなるのだ。

子供のころから、スポーツが得意で、人気者で、大人になっても子供の頃のことを懐かしく思い出せるような人には分からないかも知れないが、私はそのような子ではなかったし、転校が多くてあまり友達もできなかったので、主人公の気持ちが良く分かる。
私も子供の頃には「嫌われてるかもしれない」「仲間はずれになっているかもしれない」という恐怖を感じたことがある。「ことがある」っていうか常に感じていた。もちろん今は家族も居るしそんな恐怖は克服したように見えるが、そんな原体験の記憶がそうやすやすと消え失せてくれるはずも無い。

この小説はそんな原体験的恐怖をよみがえらせるのである。

まだ第一章を読み終えたばかりである。まだホラーっぽいところは無い。でも私にとってはは十分に恐怖小説だ。

読みつづける気になれないが、きっと読み続けるんだろうな。嫌悪感は感じるが、主人公に共感できる小説というのもまた、稀だからだ。それに、読み終わったら感想も違ってくるかもしれないし。



読了。

まぁ、そんな感じかな?って感じでしたね。

まぁハッピーエンドで。一応そうしなきゃ余りにも読後感が悪いしね。でも、結局全体としての印象は希薄になっちゃったような気もするが。

で、引き続き「暗いところで待ち合わせ」を読み始め。なんとなく乙一の世界観が解ってきたような気がする。

「救いようが無くも無い」ところが読んでいていらつかせられるところなんだと思うが。

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