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2006-03-29

構造計算書偽造問題の犠牲者

姉歯元一級建築士の奥さんが自殺したらしい。

姉歯氏の妻が自殺=自宅近くで飛び降り-千葉県警(時事通信)

「らしい」というのは「自殺」か「他殺」かは不明というだけで亡くなったのは事実だ。恐らく自殺なんだろう。

自殺か他殺かもはっきりしていない状況で、自殺の原因を誰何するのは尚早かもしれないが、遺書も残ってないそうなので、おそらく発作的な行動だったのではないかと思う。奥さんは通院していたそうなので、病院で呼び出されるたびに好奇の視線に耐えなければならなかったのではないかと思うと心が痛む。

姉歯氏が構造計算書の偽造をしてしまったのは、失職を恐れたからであって、なぜ失職を恐れたかといういうと現在の生活を維持していくためであって、ひいては家族のためであったろうに。同じく家族が家族であるために仕事をしている者として、とても痛ましく思う。

本来、悪いことをしてしまった人に対して同情はしないことに決めてるんだけど、この奥さんの自殺に関しては同情を禁じえない。奥さんは何も悪くないのだ。せめてもっとよくある名前だったら良かったのに。山田とか田中とか佐藤とかならこんなことにならなかったではないだろうか?

個人的な意見になるが、私は現時点で姉歯氏に対して、以前ほど悪感情を抱いていない。もちろん、ひどいことをしたと思うし、発覚した当初は憤りを感じたのだが、冷静になって考えると「偽造」を公に認めたのはたいしたもんだなとも思う。インタビューで「反省の色が無い」とか「まるで他人事のように語る」とか言われてたけど、やってしまったことに対して無感情にでもならないと、とてもカメラの前には立てなかったのではないか?

奥さんの自殺を受けて思うのだが、「姉歯」に関してはもう良いのではないだろうか?もちろん不問にするという意味ではなく、被害者は救済されるべきだと思うし、姉歯氏個人も相応の罰を受けるべきだと思うけど、「姉歯」という名前に対する社会的な制裁は終わらせるべきではないだろうか?ということで、今後このブログではこの問題に触れることがあれば「A氏」と表現することにする。「いまさら感」は強いんだけどね。

今後は同様の、あるいはもっと巧妙な手口で偽装されている物件や、施工段階で手抜きされた物件を見つけるほうが重要なのではないかと思う。

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コメント

ごもっともで・・・
でさぁ、建築基準法って幾度となく改正されていると思うんだけど、改正前の物件はどおなるわけ?
耐震強度的に問題はないの?
工事中、故意に鉄筋を減らされてる物件なんかは、すべて非破壊検査なんかしないとわかんないんじゃないの?
とかって、思うわけよ。
関西の震災のときに崩れてしまったマンションとかはどおなの?
って考えると、見つかった物件で、損害賠償を受けるにシテも、氷山の一角で済まされちゃうのかなぁ・・・って・・・

改正後、基準を満たさない物件は、とりあえずOKで、その代わり改築とかするときには新基準を満たさなければいけないとか、そんな風になってたはず。

施工段階の手抜き工事にかんしてはそうだろうね。しかも、ちゃんと「手抜き」されているところを検査しないと分らないしね。

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» 姉歯元一級建築士の妻が飛び降り自殺 [時代のウェブ・ログ]
妻が自殺したからと言って、姉歯氏の行動は「仕方なかった」とか「やむを得なかった」と容認できない。 しかし格差社会が進行していると言われる現代、悪い事に手を染めなければ生計を立てられない階層が存在するなら、単に犯罪検挙や防犯の努力だけでは今後もこのような事....... [続きを読む]

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